7.中間管理職の現実は辛い

辛くても懸命に生きるあなたへの道案内。
実際に寄せられた人生相談の一例です。

53歳 男性の方からのご相談。

お悩み

50代になり、昇進したのですが、「中間管理職」の厳しさを痛感しているところです。
家族を支えるためにも、がんばらなくてはいけないし、でも上から下からいろいろ言われて、ストレスの多い毎日です。
いったいどうしたらいいんでしょうか?

昇進も良し悪し

中間管理職…これは、なった者にしか分からない葛藤があるよね。
管理職になったのだから、思い切った改革ができるのではないか、より良い職場環境にしていくためにはどうすればいいか等、管理職としての責務に燃える。
一方で、あーしてほしい、これはイヤと下から突き上げられ、管理職になったのに実際自分に与えられる力の小ささに唖然とし、でも責任だけは押し付けられる。
まわりはさぁ、好き勝手言うよね。上からの重圧、下からの突き上げ…これも立派なハラスメント。きついよね。
あ~これが忖度の世界か…と今まで見えていなかった世界が目の前に広がり、責任の大きさの割に給与upはスズメの涙。こんなんじゃやってらんない!
ごめんごめん。これは私の経験によるものだった。でも大なり小なり、あなたの悩みも同じようなものじゃないのかな?

良く考えてみよう

仕事は好き?職場は好き?定年まであと何年あるの?
仕事も職場もそれなりに好きで、でもなんとか頑張りたいと思っているなら、それはあなたの人生。好きなようにおやりなさい。
でも…もしそうでもなかったら、選択肢はふたつ。

一つ目! 仕方ないけどここで定年までやっていこうと思うなら、ストレスを抜く方法をあみだすしかない。
私の場合は一人カラオケで腹の底から声を出す・歌いまくる・踊る・へとへとになって家でしっかりと寝る。
仕事はあくまでも生活を守るための手段だと割り切るしかない。
会社を一歩出たら自分の好きな世界がある、あと〇年の辛抱!とその場をやり過ごすことだけを考えよう。

二つ目! やっぱりわりきれないと思うなら、次の職場を探してから辞める。ただ50代で中間管理職まで昇りつめたのに仕事を探すとなると正直世間は厳しいよ。
なかなか仕事なんてみつからない現実がそこにはある。でもまぁその人のスキルによって違うから動いてみないとわからないけど。まずは現実を見てみて。
職安でそれっぽい仕事があって応募しても、実際雇ってもらえるかどうかは相手次第。専門職でも厳しい見方をする企業はたくさんある。
ほかへ行っても管理職を任される可能性もあるし、逆に管理職だった事が相手に「使いづらい」印象を与えるかもしれない。
もしくは末端の仕事をすることになり、プライドを破壊されるとか。50代ってそういう年齢なのよ~。

仮想転職の勧め

ここにいるのはもう耐えられない!とか辛い!って気持ちがあるなら、それは一時の感情なのか、ここにいたらこの先ずっとこんな思いをし続けると確信するのか…
きちんと見極めることから始めてみて。転職すると給与も下がることが多いしさ。これまで築き上げてきたものを外の世界で正当に評価してもらえる保証はない。
好きなことや、やってみたいことがあるなら、まず時間・休日・給与、そして一から始めることの大変さを脳内シミュレーションしてみて。
20代や30代の頃とは記憶力も体力も違う。
そんな自分を客観視して、それでも飛び込んでみたい世界か、ちゃんと考えてみてね。
もちろんこの年齢ならではの忍耐力や視野の広さ、多方面での経験値など良い面もたくさん兼ね備えた年代だってことは利点だよね。

無限ループにはまらないで

家族はなんて言ってる?そもそも相談してる?どういう答えがいいかは人生の難問中の難問だよね。
でもさぁ結局は人間関係に耐えられるかがポイントだと思う。
仕事を頑張ってきたからこその管理職だから、仕事そのものに問題はないと思うけど、人間関係ってやつは難しいよね。
人をいくら変えようとしても無理だし、自分自身が変わることで周りが変わっていくことは確かにある。そうなればしめたものだけど、そう簡単かどうか。
自分だけで考えていると、無限ループにはまって考えがまとまらなくなるパターンをたくさん目にしてきたから、良かったらまた相談して!
心の中にあるたくさんの思い・考え・あなたの中の優先順位を一緒に整理整頓していこうよ!